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インプラントを除去する理由と方法とは?費用と再手術の可能性

インプラント除去のイメージ

こんにちは。千葉県市川市にある歯医者「本八幡駅前ミツル歯科」です

インプラントは、失った歯を補う治療法の一つです。外科手術によって埋入したインプラントを、除去するケースも存在します。原因はいくつかありますが、それらを把握することでリスクを避けられるでしょう。

今回は、インプラントを除去する原因や方法、費用などを紹介し、再手術が可能かも追及します。

インプラント治療とは

インプラント治療のイメージ

インプラント治療は、歯を失った際に口腔機能を補うための治療のひとつです。入れ歯やブリッジの場合は、隣の歯を削ったりバネをひっかけたりと、周囲の歯に負担をかけます。

インプラントは、歯を失った顎の骨にインプラント体と呼ばれる人工歯根を埋入して骨と結合させ、その上に被せ物を被せる治療です。他の歯に負担をかけずに独立して治療が可能で、自分の歯のように噛めて見た目も違和感がありません。

インプラント治療にはメリットが多いですが、外科手術が必要であり、治療期間も入れ歯やブリッジよりも長いです。また、費用については、1本30~50万円が相場です。多くの歯をインプラント治療で補う場合、経済的な負担は少なくありません。

インプラントの累計残存率は10年で9割を超えています。また、20年でも7割が残っているといわれており、長く自分の歯のように使用できると考えられます。

インプラントを除去する原因

インプラントを除去しなければならない原因イメージ

本来は長期間の寿命が見込めるインプラントですが、患者さまによっては早い時期に除去しなければならないこともあります。原因を確認しましょう。

インプラントが破損したため

被せ物が破損した場合は、被せ物だけを交換するだけでよいですが、インプラントの歯根部が破損した場合は、除去を検討することになります。

インプラント体が破損した場合、修理・交換が非常に難しいです。放置しておくと、インプラント周囲炎になる可能性もあるでしょう。

インプラントの周辺組織が損傷したため

インプラント治療を行った際に周辺組織を損傷したケースでは、除去せざるを得ないことがあります。例えば、下顎神経が通っている下顎菅にインプラント体が当たると痺れなどの症状が現れるかもしれません。

一次的な場合もありますが、症状が改善されない場合はインプラントを除去することになります。

上顎洞にインプラント体が突き抜けた場合も、インプラントを除去することがあります。頭痛、鼻づまり、歯の痛み、目の奥の違和感などが生じる上顎洞炎になるケースがあるからです。

細菌に感染したため

インプラントの手術中に細菌に感染すると、インプラント体と骨がうまく結合せず、痛みが生じたり腫れたり、膿がでたりすることがあります。インプラント体と顎の骨が結合しなければ、インプラントを除去することになります。

細菌感染を防ぐためには、手術の際の衛生環境を整える必要があります。どのような環境で手術を行うのかチェックしておきましょう。

インプラント周囲炎になったため

インプラント周囲炎は、インプラント周辺の組織が歯周病菌に侵される状態を指します。インプラント周囲炎が進行すると、歯茎が下がって人工歯根が露出し、インプラントが不安定になってグラグラします。

除去しなくても、いずれはインプラントが抜け落ちてしまうでしょう。

インプラントは、歯周病菌に通常よりも感染しやすく進行も早いです。インプラント周囲炎だと気づいた時には除去せざるを得ないケースもあるので、日ごろのセルフケアと定期メンテナンスを徹底しましょう。

金属アレルギーのため

基本的には、金属アレルギーの方でもインプラント治療は受けられます。インプラントの人工歯根に用いられる主な金属はチタンで、人工関節としても用いられている安全性の高い金属だからです。

しかし、極めて稀なケースですが、チタンに金属アレルギーを発症する方もいます。金属アレルギーによって、口腔内に口内炎や扁平苔癬(へんぺいたいせん)が現れた場合は、除去せざるを得ないでしょう。

金属アレルギーの不安がある方は、インプラント治療を受ける前にパッチテストを受けましょう。また、ジルコニア素材を用いたインプラントを選択するという方法もあります。

インプラントの位置や角度が悪いため

インプラント治療を行う前に、歯科用CTやレントゲンなどで検査します。安全にインプラントを埋入できる位置や角度を決める必要があるためです。

しかし、埋入の際のミスや計測の誤差、埋入後の歯列や噛み合わせの変化によって、不適合となることがあります。その場合は、インプラントを一旦除去する必要があるでしょう。

審美性や機能性が低下したため

インプラントは、天然歯のような自然な見た目が手に入り、噛みやすいという機能性が優れた治療です。

しかし、インプラントが周囲の歯と馴染まずに浮いていたり、形が不自然に見えたりすることがあります。インプラントと人工歯の結合部が不安定になり、噛みにくくなるなど、機能性が低下することもあります。

審美性や機能性を保てなくなった場合、インプラントを除去せざるを得ないことがあります。

インプラントを除去する方法

インプラント除去方法の説明を受けている人

インプラントを除去する際は、インプラント埋入手術の時と同じように局所麻酔をします。その後、外科手術によってインプラントを除去します。

インプラント周囲炎によりすでに骨が吸収されている場合は、少し力をいれるだけ抜ける場合もあるでしょう。多くの場合は、専用の器具を用います。症状によっては、骨を削る必要があります。

インプラントを除去する際にかかる費用

インプラント除去の費用イメージ

インプラントの除去は、保険診療で行えるケースと保険診療では行えないケースがあります。どちらに該当するかで費用は大きく変わります。

保険診療で除去する際の費用

保険が適用されるには、以下の条件を満たす必要があります。

・インプラントの埋入手術を行った歯科医院ではなく、別の歯科医院で除去を行うこと
・インプラントを除去する前にレントゲン撮影を行うこと
・歯科医師により、除去が必要だと認められていること

現在主流の人工歯根であれば、保険診療では1,500円前後で除去できます。除去の際に骨を削った場合は、2,000円前後でしょう。

保険診療で除去できない場合の費用

自由診療の場合は、歯科医院それぞれの金額になるため歯科医院によって異なります。保健診療よりも高額になるケースが多いです。

ただし、保証制度がある場合は、除去に費用がかからないこともあります。保証の内容は歯科医院やメーカーによって異なるため、事前に確認しておきましょう。

インプラント除去後は再手術できる?

インプラント除去後に再手術できるか考えている人

インプラント除去後の再手術については、歯科医師と相談して行います。検査の結果、インプラントの状態や問題点を把握して、再手術が可能か、必要かを歯科医師が判断します。

再手術の方法や費用、手術の流れ、メンテナンスなどの説明を受けて、患者さまが同意した場合は、手術に進みます。

再手術の費用については、前回の手術の保証内容や再手術に至った理由によって異なります。保証内容によっては、メンテナンスを受けて入れば無料でインプラントの再手術が受けられるケースも少なくありません。

まとめ

インプラントのイメージ

インプラントは長期間維持できている方が多く、20年以上使用する方も少なくありません。

しかし、手術によってインプラントを埋め込む以上、リスクもあります。場合によっては、インプラントを除去せざるを得なくなることもあるでしょう。

事前に情報を確認したり、歯科医院でカウンセリングを受けたりして、インプラントを失うリスクを避けてください。インプラントを除去する際は、インプラント治療を行った歯科医院の保証内容を確認しましょう。

インプラントを検討されている方は、千葉県市川市にある歯医者「本八幡駅前ミツル歯科」にお気軽にご相談ください。

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