こんにちは。千葉県市川市にある歯医者「本八幡駅前ミツル歯科」です。
大人になってから歯列矯正をするのには、見た目の改善だけでなく、健康面でも大きなメリットがあります。歯並びを整えることで口元が美しくなるだけでなく、噛み合わせが改善され、将来的に歯周病や虫歯のリスクを軽減することが可能です。
大人の矯正にはさまざまな種類があり、それぞれ費用や治療期間は異なります。
この記事では、大人の歯列矯正の種類や費用、メリット、さらには治療時の注意点について詳しく解説します。
大人の矯正は何歳からでもできる
大人の矯正治療は、歯や歯周組織が健康であれば、何歳からでも開始することが可能です。 矯正治療は子どもが受けるイメージが強いかもしれませんが、大人でも治療を受けられます。
重要なのは、歯や歯茎、歯を支える骨の健康状態が良好であるかどうかです。年齢に関係なく、口腔内の環境が整っていれば、矯正治療の成功は十分に期待できます。
目立ちにくいマウスピース矯正や裏側矯正といった審美性を考慮した治療法があり、生活スタイルに合わせた治療方法を選べるのも大きなメリットです。
年齢を理由に矯正をためらう必要はなく、健康的な歯並びを手に入れることで自信を持てるようになります。
ただし、歯や歯周組織に問題がある場合は、先に治療が必要になることもあります。そのため、矯正を検討している場合は、まず歯科医師に相談し、適切な検査を受けることが大切です。
大人の矯正の種類と費用
大人の矯正治療には、主に歯列全体を矯正する全体矯正と気になる部分だけを矯正する部分矯正があります。また、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などいくつか種類があり、それぞれ費用は異なります。生活スタイルや矯正の目的に合わせた治療法を選ぶことが大切です。
ここでは、主な矯正治療の種類とその費用について解説します。
表側矯正（ワイヤー矯正）
表側矯正とは、歯の表側にブラケットという矯正器具を装着し、そこにワイヤーを通して歯を動かす最も一般的な矯正方法で、多くの不正咬合に対応できるのが特徴です。歯をしっかりと動かす力があるため、重度の歯列不正にも対応できます。
ただし、歯の表側にブラケットを装着するため、口をあけたときに目立ちやすい点はデメリットといえるでしょう。
表側矯正の費用は、全体矯正で70万〜100万円程度、部分矯正で30万〜60万円程度が相場です。また、使用する装置の素材によって費用は異なります。金属製のブラケットは安価ですが、透明や白いブラケットは追加で費用がかかることがあります。
裏側矯正（ワイヤー矯正）
裏側矯正とは、歯の裏側にブラケットを取り付け、そこにワイヤーを通して力を加えて歯並びを整える矯正方法で、装置が目立ちにくいのが特徴です。
一方で表側矯正に比べて費用が高額である点や装置が舌に触れて発音しにくくなる可能性がある点はデメリットといえるでしょう。裏側矯正の費用は、全体矯正で100万〜150万円程度、部分矯正で40万〜70万円程度が相場です。
マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを使用して歯を動かす方法で、目立ちにくいのが特徴です。また、使用するマウスピースは取り外しができるため、食事や歯磨きがしやすいです。
軽度から中度の不正咬合には対応できますが、重度の場合には不向きなこともあります。また、マウスピースの装着時間などの管理をご自身でしなければならない点もデメリットといえるでしょう。
マウスピース矯正の費用は、全体矯正で60万〜100万円程度、部分矯正で10万〜40万円程度が相場です。
大人の矯正の期間
大人の矯正治療にかかる期間は、通常1〜3年程度が一般的です。
ただし、この期間は患者さんの歯の状態や選択する矯正方法によって異なります。例えば、軽度の歯列不正であれば1年以内に治療が完了することもありますが、重度のケースや噛み合わせに問題がある場合には3年ほどかかることも少なくありません。
矯正治療は長期的なプロセスであるため、歯科医師としっかり相談し、治療期間の目安を確認して計画を立てることが重要です。
矯正治療が終了したら、保定期間と呼ばれる期間が設けられます。この期間は、移動した歯が元の位置に戻らないようにするために非常に重要で、歯を動かすためにかかった期間と同程度となることが多いです。
保定期間中は、リテーナーと呼ばれる装置を装着して歯を固定します。リテーナーの装着を怠ると、歯が元の位置に戻るリスクが高くなるため、しっかりと装着することが大切です。
大人が矯正をするメリット・デメリット
大人が矯正するのにはメリットとデメリットがあります。ここでは、大人が矯正をするメリットとデメリットについて解説します。
大人が矯正をするメリット
大人が矯正をするメリットは、以下の通りです。
見た目が改善する
大人が矯正治療を行う最大のメリットは、見た目が改善されることです。歯並びが整うことで、笑顔に自信が持て、ビジネスや社交の場でも積極的に行動できるようになります。また、歯並びが良くなると顔全体のバランスも改善され、口元の美しさが向上します。
口腔機能が向上する
矯正治療によって噛み合わせがよくなると咀嚼力が向上し、消化がスムーズになります。これにより、体全体の健康にも良い影響を与えます。さらに、正しい噛み合わせを維持することで、顎関節症などのリスクも軽減できます。
虫歯や歯周病になるリスクが低くなる
歯並びが悪いと歯と歯の間に食べ物のカスなどの汚れが溜まりやすく、ブラッシングが不十分になりがちです。矯正治療によって歯並びが整うと、歯の清掃がしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを大幅に軽減できます。
大人が矯正をするデメリット
大人が矯正をするデメリットは、以下の通りです。
矯正期間が長くなる可能性がある
大人は子どもに比べて骨が硬くなっているため、歯の移動に時間がかかることがあります。通常、矯正期間は1〜3年程度ですが、場合によってはさらに長期間に及ぶこともあるでしょう。矯正期間が長くなると身体的にも経済的にも負担となる可能性があります。
治療費が高額になる
見た目や快適さを重視する治療法を選ぶと、治療費が高額になることがあります。ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、選択する方法によって費用が異なるため、治療を始める前に歯科医師に確認することが大切です。
日常生活に影響することがある
矯正治療中は、装置を装着したときに違和感や痛みが生じることがあり、食事や会話などの日常生活に影響が出ることがあります。食事の際には、食べられるものが制限される場合もあるでしょう。また、矯正器具が口の中に当たって口内炎ができることもあります。
大人が矯正をするときの注意点
大人が矯正する際は、以下の点に注意する必要があります。
歯周病を予防する必要がある
大人は子どもに比べて歯周病のリスクが高く、矯正治療中にしっかりケアをしないと歯周病が進行する可能性があります。歯周病を予防するためには、しっかりと口腔ケアを行い、定期的にクリーニングを受けることが非常に重要です。
矯正を始める前に歯周病の治療を受けることも、トラブルを未然に防ぐための重要なポイントです。
定期的に検診を受ける必要がある
矯正治療中は、定期的に歯科医師の診察を受けることが不可欠です。歯の動きを確認し、装置を適切に調整することで、治療がスムーズに進みます。特に大人の場合、歯や歯周組織に変化が生じやすいため、定期的に検診を受けるのを怠らないようにしましょう。
歯科医師の指示どおりに保定装置を装着する
矯正治療が終了しても、歯が元の位置に戻ろうと動くことがあります。これを後戻りといいます。
後戻りを防ぐためには歯科医師の指示どおりに保定装置（リテーナー）をしっかりと装着して、歯の位置を安定させる必要があります。
自己管理が重要になる
大人の矯正治療では、自己管理が大きな役割を果たします。特に、マウスピース矯正などの取り外し可能な装置を使用する場合は、装着時間を守らないと計画どおりに治療が進まなかったり、効果が出にくくなったりします。
また、日常の口腔ケアや生活習慣の改善を徹底し、健康な口腔環境を維持することが、治療の成功に繋がります。
まとめ
大人の矯正治療は、見た目の改善だけでなく、噛み合わせや歯の健康にも大きな効果をもたらします。矯正を行うことで、将来的な歯周病や虫歯のリスクを軽減し、健康な歯を長く保つことができるでしょう。
治療方法には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などがあり、選ぶ方法によって費用や治療期間は異なります。
また、大人の矯正には多くのメリットがある一方で、治療中のケアや定期的な通院が欠かせません。費用もそれなりにかかるため、事前にしっかりとした計画が必要です。
歯列矯正を検討されている方は、千葉県市川市にある歯医者「本八幡駅前ミツル歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯や歯周病治療だけでなく、小児歯科や矯正歯科、ホワイトニング、マタニティ歯科などさまざまな診療に力を入れております。ホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。