こんにちは。千葉県市川市にある歯医者「本八幡駅前ミツル歯科」です。
実は、自分の口の臭いが気になるという方は多くいらっしゃいます。その原因はさまざまで、歯周病や虫歯によるものからストレスや全身疾患が原因で引き起こされるものまであります。
そこで今回は、口臭が起こる原因やチェック方法、口臭対策の方法などについて解説します。口のにおいが気になる方や悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
口臭がおこる原因
口臭がおこる原因には、大きく分けて6つあります。以下では、それぞれの口臭の特徴について解説します。
生理的口臭
生理的口臭とは、起床時や空腹時、緊張時などに唾液の分泌が減少することで発生する口の臭いのことです。
生理的口臭はだれにでもあるもので、歯磨きをしたり食事をしたりすることで唾液の量が増えれば気にならなくなることが多いでしょう。また、女性の場合は妊娠や生理などによってホルモンバランスが変化することで、不快なにおいが強まることも考えられます。
飲食物による口臭
ニンニクやネギ、スパイスなどを使用して作られた食べ物を食べたあとは、一時的に口臭が発生しやすくなります。また、お酒を飲んだあとにも、一定時間アルコール臭が生じやすいでしょう。
しかし、このような口臭はあくまでも一時的なものですので、時間の経過とともに自然に解消されるケースがほとんどです。
喫煙による口臭
喫煙したあとにも口臭が起こりやすくなります。タバコそのものの独特なにおいが口から漂うこともありますが、喫煙が原因で歯周病が引き起こされて口臭が発生することもあるでしょう。
病的口臭
病的口臭の大半は、歯周病や虫歯、歯垢、歯石、舌苔など口腔内に原因があるといわれています。このほかにも、唾液の分泌量が少ないことや義歯の清掃不良が口臭の原因となることもあるでしょう。
また、鼻や喉の疾患、呼吸器系の疾患、消化器系の疾患、糖尿病、肝臓疾患など、口腔内以外の疾患が原因で不快なにおいが引き起こされることもあります。
ストレスによる口臭
ストレスによって唾液の分泌量が減ると、口腔内に雑菌が繁殖して口臭が発生しやすくなります。ストレスを感じやすい方や不安を抱えやすい方は、口臭の原因となる口の渇きが起こりやすいため、リフレッシュする時間をとることが大切です。
心理的口臭
心理的口臭とは、客観的な口臭がないにもかかわらず、本人は口臭があると思い込んでいる状態のことです。実際に、口臭が気になって歯科医院を受診する方のなかには心理的口臭の方も多くいます。
このような状態のことを自臭症ともいい、ストレスを抱えていたり精神的に不安定になっていたりすると発症することがあります。心理的口臭によって日常生活に支障が出るような場合には、精神科や心療内科への受診が必要となるケースもあるでしょう。
口臭のチェック方法
ここからは、自分の口臭をチェックする方法について解説します。
舌の表面を確認する
舌の表面に付着した舌苔（ぜったい）を確認することで、自分の口臭をチェックできます。舌苔とは、舌の表面に付着した苔のようなもので、食べカスや粘膜、細菌などによって形成されています。舌苔は、不快なにおいを引き起こす原因のひとつです。
歯を磨く回数が少ない方や口呼吸の方、ストレスが多い方などは舌苔が溜まりやすい傾向にあります。
唾液のにおいを確認する
口臭のある方は、唾液にもにおいがあることが多いです。手を洗って清潔にしたうえで、指の腹で歯ぐきや歯間、舌の表面などを軽くなぞり、においを確認してみてください。唾液に不快なにおいを感じた場合には、口臭が発生している可能性が高いでしょう。
ビニールやコップを使用して確認する
ビニールやコップを使用して口臭をチェックする方法もあります。まずは、清潔なビニール袋やコップを用意します。その中に息を吹き込み、一度密封してからにおいを嗅ぎます。不快なにおいを感じた場合には口臭があると考えられます。
なお、この方法を試す場合には、使用するビニール袋やコップが無臭であることを確認してから行いましょう。
デンタルフロスを使用して確認する
デンタルフロスとは、歯と歯の間に溜まった食べカスや汚れ、歯垢などをかき出すアイテムです。まずはデンタルフロスを使用して歯間の汚れを取り除きましょう。その後、フロスのにおいを嗅いで、不快なにおいを感じるようであれば口臭が生じている可能性があります。
フロスを使用する箇所によってもにおいの有無は変わりますので、前歯だけでなく、清掃が行き届きにくい奥歯のほうでもチェックしてみてください。
口臭チェッカーを使用して確認する
口臭チェッカーとは、口腔内の揮発性硫化物を測定し、口臭のレベルを数値で示してくれる便利な機器です。起床直後や空腹時、口腔ケアの前後、リラックス時などに使用することで、日常的な口のにおいの状態を知ることができます。
ただし、口臭チェッカーでは必ずしも正確な数値が出るとは限りませんので、あくまでも目安として参考にしてください。
歯医者で行う口臭対策
歯科医院で受けられる口臭対策としては、以下のようなものが挙げられます。
歯周病の治療
歯周病とは、歯垢や歯石が蓄積することによって歯周組織が炎症を起こす疾患です。歯周病になると、歯周病の原因菌の働きによって揮発性硫化物というガスが発生します。そのため、歯垢や歯石を取り除き、歯周病の治療を行うことも口臭対策として有効です。
ドライマウスの改善
ドライマウスとは、唾液の分泌量が不十分な状態のことです。ドライマウスの原因としては、加齢やストレス、薬の副作用、自己免疫疾患などが挙げられます。唾液の分泌が不十分で口腔内が乾燥すると、口のにおいだけでなく歯周病や虫歯、口内炎のリスクも高まります。
治療方法としては、唾液代替液の使用や口内スプレー、ジェルなどの使用が挙げられます。口腔内の保湿を促すことによって口臭の予防につながるでしょう。
口呼吸の改善
繰り返しになりますが、口腔内が乾燥すると口臭の原因となります。そのため、普段から口呼吸を行っている方は口呼吸を改善することも重要です。
口呼吸は口腔内の乾燥だけでなく、歯並びの悪化を引き起こすことも考えられます。歯並びが悪くなると歯磨きがしにくくなり、口臭の原因となる歯垢や歯石も蓄積しやすくなるでしょう。
口呼吸の治療法にはいくつかありますが、口周りの筋肉のトレーニングや矯正治療などが有効です。
口臭の原因となっている疾患の治療
口臭の原因として口腔内以外の疾患が考えられる場合には、原因となる疾患の治療を優先する必要があります。歯科医院でチェックやクリーニング、治療などを受けたあとも不快なにおいが気になるようであれば、耳鼻科や内科の受診も検討してみてください。
自分でできる口臭対策
自分でも口臭対策を行うことが可能です。以下のような方法を試すことで口臭を改善できる場合があります。
口腔ケアを丁寧に行う
口腔ケアが不十分だと口臭が起こりやすくなります。特に、歯ブラシが行き届きにくい奥歯や歯間部分には歯垢や食べカスが溜まりやすくなります。必要に応じて、歯間ブラシやデンタルフロス、タフトブラシなどを活用して、細かい部分に付着した汚れも落としましょう。
舌苔を取り除く
歯磨きがしっかりできていても舌苔が付着することによって口臭が引き起こされることも考えられます。舌に汚れが溜まっている場合には、舌ブラシで汚れを取り除くとよいでしょう。なお、舌を磨く際には力を入れすぎないように注意してください。
口腔内の乾燥を防ぐ
口腔内の乾燥は口臭の原因となります。ストレスや不安を多く抱えている方は交感神経が優位となり唾液の分泌量も低下しますので、ストレス発散を心がけたりゆっくりと休息をとる時間を確保したりすることが大切です。
口呼吸の癖がある方は、意識的に鼻で呼吸を行うのもよいでしょう。また、キシリトール入りのガムやキャンディーで唾液の分泌を促すことも口腔内の乾燥予防に役立ちます。
においの原因となる飲食物を控える
口臭が気になると感じる方は、においの原因となる飲食物を控えることも検討しましょう。ネギやニラなどのにおいの強い食べ物やアルコールなどを普段から多く摂取している場合には、分解までに時間がかかり口臭が長引くことも考えられます。
また、においの強い飲食物を摂取したあとにはしっかりと歯磨きを行うことも大切です。
まとめ
口臭が発生する原因には、虫歯や歯周病などの疾患、飲食物、喫煙、ストレスなどさまざまあります。口臭が気になると、人と会話をすることに対して不安が大きくなることもあるでしょう。
自宅で手軽に行える口臭対策もあるので、まずはぜひ試してみてください。それでもあまり効果が得られないという場合には、歯科医院を受診しましょう。
口臭にお悩みの方は、千葉県市川市にある歯医者「本八幡駅前ミツル歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯や歯周病治療だけでなく、小児歯科や矯正歯科、ホワイトニング、マタニティ歯科などさまざまな診療に力を入れております。ホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。