こんにちは。千葉県市川市にある歯医者「本八幡駅前ミツル歯科」です。
「治療中の音が苦手」「歯医者に通う時間がない」などの理由から、虫歯治療を後回しにしている方もいるのではないでしょうか。むし歯治療を後回しにして放置すると、症状が悪化するだけでなく、大切な歯を失うリスクが高くなります。
今回は、虫歯を放置することで引き起こされる症状やリスクについて詳しく解説します。
虫歯のメカニズム

虫歯は、様々な原因から引き起こされます。大きな原因となっているのが、原因菌(ミュータンス菌)・糖質・歯の質の3つで、加えて時間の経過が重なった時にむし歯が発生するといわれています。
1.ミュータンス菌が糖を取り込む
2.プラークを作る
3.プラークの中で菌が増殖
4.糖から酸を作る
5.酸によって歯が脱灰する
6.むし歯が進行し歯に穴が開く
むし歯は重症化するまでほとんど自覚症状がなく、気づいたときには重症化していることがあります。口内の健康を守るためには、初期段階で発見することが非常に重要です。
虫歯を放置するとどうなる?

むし歯があるにも関わらずそのまま放置すると、むし歯が進行し様々な悪影響を引き起こす可能性があります。痛みが増すだけでなく、最悪のケースでは歯を失う可能性があります。
以下では、むし歯を放置するリスクについて解説します。
強い痛みが生じる
初期段階のむし歯は、痛みなどの自覚症状がほとんど現れません。放置して象牙質や歯髄までむし歯が進行すると、痛みが生じるようになります。
象牙質まで虫歯が進行すると、冷たいものや熱いものを飲食した際にしみたり、時々ズキズキと痛んだりするようになります。歯髄まで達すると、日常生活に支障をきたすほど激しい痛みを感じるようになるでしょう。
神経が死ぬ
激しい痛みがあったにもかかわらず、一時的に痛みがなくなることがあります。虫歯が治ったと思うかもしれませんが、感覚を伝達する役割をもつ神経が壊死した状態と言えます。
むし歯が治ったのではなく、症状が悪化しているので根管治療をが必要になります。
歯を失う恐れがある
むし歯になった歯は脆く、欠けたり割れたりする可能性があります。また、歯の大部分がむし歯によって破壊されているケースや、根管治療を行っても症状が改善されない場合は、抜歯が必要になります。
一度失った歯は元に戻すことはできません。大切な歯を守るためには、むし歯を発見したらできるだけ早めに治療を受けることが重要です。
全身に悪影響を及ぼす
むし歯を放置すると、口腔内だけでなく全身に影響を及ぼす可能性があります。口の中で増殖した虫歯菌が血管内に入り、血流にのって全身に回る恐れがあるのです。虫歯菌が心臓に達すると心筋梗塞、脳に到達すると脳梗塞など、命を脅かす病気になるリスクが高まります。
免疫機能が備わっているためすぐに発症するとは限りませんが、生活習慣病があったり、免疫機能が低下していたりすると、全身疾患を発症するリスクも高くなります。
虫歯を治療する方法

むし歯は、進行度によって治療方法や治療にかかる時間、費用が変わります。初期の段階であれば簡単な処置で終わることが多いですが、重症化すると治療も複雑になり治療期間も長期にわたります。
以下では、それぞれの進行度に応じた治療方法について詳しく解説します。
C0
C0の段階は、歯の表面にあるカルシウムが溶け始めた状態です。痛みなどの自覚症状はほとんどなく、歯に穴も空いていません。歯科医院でフッ素塗布を行ったり、自宅で適切なケアを続けたりすることで改善できます。
C1
C1は、歯の表面に小さな穴が開いた状態です。初期のむし歯なので痛みは生じません。歯面の清掃や高濃度のフッ素コーティングなどの治療で改善できる場合が多いです。
虫歯部分を削ることもありますが、削る範囲が少ないため1日で治療を終えられるでしょう。
C2
C2は、歯のエナメル質よりも深いところにある象牙質にまで虫歯が到達した状態です。冷たいものや甘いものがしみる現象が現れます。
むし歯を削った後、詰め物を装着するのが一般的です。型取りして製作する場合、数回の通院が必要になります。
C3
C3はむし歯が神経にまで到達している状態で、ズキズキとした激しい痛みを伴います。この段階では根管治療が必要になります。むし歯によって侵された神経を取り除き、根管内を消毒・清掃しなければなりません。
細菌に感染した部分を除去するのに時間がかかるため、治療には2~3か月かかる場合も少なくありません。
C4
C4は、歯が溶けて根っこだけが残った状態です。歯を残せると判断された場合は、C3と同様に根管内の消毒・清掃を行います。
しかし、ほとんどのケースで抜歯します。抜歯後はインプラントやブリッジ、入れ歯などの方法で歯を補う処置を行います。
虫歯を予防する方法

虫歯の発生・進行には、生活習慣が発生に大きく関係します。歯磨きの習慣や食習慣などを改善することで、虫歯を防げるでしょう。
ここでは、むし歯を予防する方法をご紹介します。
正しいブラッシング方法を身につける
毎日の歯磨きが、虫歯予防の基本です。歯を丁寧に磨き、むし歯の原因となるプラークをしっかり除去することが重要です。
毎日歯を磨いていても、しっかり汚れを除去できているとは限りません。正しく磨けていない場合、毎日歯磨きをしてもむし歯になる可能性があります。
普段の歯磨きでは、歯ブラシを小刻みに動かして1~2本ずつ丁寧に磨くことが重要です。歯と歯茎の境目や歯と歯の間は、特に意識してブラッシングしましょう。歯ブラシと歯ブラシやデンタルフロスを併用して、プラークをしっかり除去することが重要です。
食後と就寝前に歯を磨く
食後だけでなく、就寝前の歯磨きも虫歯予防には欠かせません。食後は、虫歯菌が酸を作り出すことで口腔内が酸性に傾き、むし歯のリスクを高めます。また、就寝中は唾液の分泌量が減少して細菌が繁殖するため、最もむし歯になりやすい時間帯とされています。
そのため、就寝前の歯磨きは特に丁寧に行いましょう。食後だけでなく就寝前に歯を磨く習慣を身につけると、むし歯になりにくい口腔環境を維持できます。
糖分の摂取や間食を控える
虫歯菌は、糖分を餌として歯を溶かす酸を作り出します。その酸によって歯が溶かされた状態が、むし歯です。
そのため、むし歯を予防するためには、糖分や間食をできるだけ控えることが重要です。糖分の摂取や間食の回数を控えることで、むし歯の予防に役立ちます。
喫煙・飲酒を控える
喫煙や飲酒の習慣がある人は、口腔内が細菌の繁殖しやすい状態になるので虫歯のリスクが高まります。アルコールやニコチンは、唾液の分泌量を減少させることがわかっています。
むし歯を予防するためには、飲酒や喫煙を控えるようにしましょう。禁煙や禁酒が難しい場合は、量を減らすだけでも効果が期待できます。
歯科医院の定期検診を受ける
むし歯予防には、歯科医院での定期的な検診が重要です。むし歯は初期の段階では自覚症状がないため、気づかないうちに進行することが少なくありません。定期的に口腔内をチェックしてもらうことで、むし歯の早期発見・早期治療につながるでしょう。
また、定期検診でフッ素の塗布やプロによるクリーニング、ブラッシング指導を受ければ、口腔内を清潔に保ち、むし歯になりにくい環境を維持できます。
まとめ

むし歯を放置しても、自然治癒することはありません。むし歯を放置すると症状が悪化して、最悪のケースでは抜歯が必要になります。
また、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、違和感を覚えたり、むし歯を発見したら、放置せずに早期に治療を受けることが重要です。
初期の段階のむし歯の場合、簡単な治療で終わることが多いです。費用の負担も軽減できるため、むし歯は放置せずに早めに歯科医院で治療してもらいましょう。
虫歯治療を検討されている方は、千葉県市川市にある歯医者「本八幡駅前ミツル歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯や歯周病治療だけでなく、小児歯科や矯正歯科、ホワイトニング、マタニティ歯科などさまざまな診療に力を入れております。ホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。