矯正歯科とは?
矯正治療とは、若い人が見た目の問題を治すために行う治療というイメージでしょうか?
- ・きれいな歯並びの方が、いい笑顔とよい印象を与える事ができる。
- ・虫歯や歯周病などにならないために、ブラッシング効果の有効性を高めるほうがいい。
- ・歯を長持ちさせるためには、きれいな歯並びのほうが丈夫で長持ちする。
といったように、「よりよい健康な状態を、永続的に維持していく」といった意識も増えてきているかと思います。 そんな悩みを直してくれるのが、矯正歯科です。
従来の矯正では…
- ・矯正装置が目立つ
- ・矯正装置を長期間装着し続けなければならない
- ・歯を抜かなければならない
- ・矯正中の痛みに耐えなければならない
など、様々なデメリットが挙げられました。
近年の矯正では…
- ・従来の装置より目立たない装置を使用
- ・従来より矯正期間を短縮できる装置を使用
- ・装置をつけずマウスピースを使った方法を適用
など、近年の矯正歯科では、このようなデメリットと感じられる点が改善された矯正方法が数多く提案されています。
歯の矯正移動も以前よりスムーズに動く治療方法が開発されています。 この方法によると、これまでよりも痛みが少なく、抜歯が必要なケースも回避できる可能性を高めています。 歯並びで悩んでいたり、歯並びに対するコンプレックスで人前で大きなお口で笑えないとお考えのあなた、こままでと違う自分に変わる提案に耳を傾けるほんの少し勇気を振り絞って下さい。ご相談には、いつでも応じます。
歯並びが悪いと
問題のある噛み合わせは、心と体に様々な影響を及ぼしてしまいます。 もちろん、かみ合わせが悪いと、すべての方に対して問題が生じるとは限りません。 ヒトには優れた順応性を備え持っているので、噛み合わせが悪くても体がそれに適応して、支障のない程度で生活をおくることはできます。 しかし、このような無理をした状態が長く続けとやがて、身体のどこかに歪みが生じて、新たな問題を引き起こしても何もおかしなことではありません。
当院が行う矯正歯科
当院内には、矯正歯科経験者および矯正中のスタッフも多数いますので、実際に矯正を体験した人の生の声を聞けるのが当院の強みです。
一緒に、綺麗な歯ならびのお口を獲得し、気兼ねなく大きな口で笑える未来をつかみ取りましょう!
矯正歯科のみならず、矯正治療中に虫歯および歯周病予防、治療後の補綴のやりかえやホワイトニングなど、全ての処置を当院で診させていただくことも可能です。
治療が推奨される歯並びの種類
出っ歯、受け口やデコボコの歯(乱ぐい歯)などでお悩みの方がたくさんいらっしゃると思います。
矯正治療をすることにより、キレイな歯並びになる事はもちろん、それ以外にもたくさんのメリットを享受できることがあります。
しっかりと噛めむことができる、発音障害が改善されるや調和の取れた顔立ちになるなど、ここに挙げることができないほどたくさんあります。
- 上顎前突(じょうがくぜんとつ)
- 上の前歯が強く前に傾斜している「出っ歯」の状態です。 下顎が小さい、または後ろに引っ込んでいる場合も、出っ歯に見える場合があります。
- 下顎前突(かがくぜんとつ)
- 下の歯が上の歯より前に出ている「受け口」の状態です。 多くは、下顎が上顎より大きいことが原因で起こります。
- 叢生(そうせい)
- 歯ならびがデコボコになっている状態で、「八重歯」や「乱ぐい」と呼ばれることもあります。 顎の骨が小さく、歯の並ぶ十分なスペースが確保されていない場合に多く見られます。
- 開咬(かいこう)
- 幼少期の指しゃぶりなどの影響で、前歯が噛み合わず開いている状態です。 噛み合わせに加えて、発音などにも問題が生じる場合があります。
- 過蓋咬合(かがいこうごう)
- 噛み合わせると前歯がかぶさった状態になることを「過蓋咬合」と呼びます。 上下の噛み合わせが深く、下の歯が見えなくなります。
- 空隙歯列(くうげきしれつ)
- 顎の大きさに比べて歯が小さくすき間ができている状態で、「すきっ歯」とも呼ばれます。
歯並びセルフチェック項目
以下の項目で、複数が該当するようであれば、噛み合わせに問題がある可能性がありますので、一度歯科医院へ相談されることをお勧め致します。
- 顔の左右が明らかに非対称である
- 噛み合わせたときに、上下の歯の中心が合わない
- “イーッ”と発音して口を大きく開けたとき、上下の歯の間に隙間がある
- 口を精一杯大きく開けても、自分の指が縦に2本以上は入らない
- 上下の唇が、閉じにくい
- 上下の唇を閉じたときに、下唇の下側に梅干しのようなシワができる
- 口を開閉すると、あごから”カクカク”と音がでる
- 前歯が突出している。
- 下あごが前に出ている
- 下あごが後退している
- ものを噛むと痛みがある
- 口元が全体的に飛び出ている
該当した数に対する、目安を以下に示します。
3個未満: 気になる点があれば、歯科医院へ相談してみてください。
3~7個: 要注意レベルです。
歯科医院へ一度相談されることを、お勧め致します。
7個以上: 警戒レベルです。
ご自身の歯を長持ちさせるには、矯正治療をされることを強くお勧め致します。
矯正治療の流れ
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- Step1初回ご相談
- 初回ご来院時には、現在お悩みの歯並びについて、また矯正についての疑問やご不安をしっかりとヒアリングさせていただきます。
そのうえで簡単な診査を行い、治療が必要かどうか、また治療が可能かどうかの判断を行います。
当院では、治療を始める前に必ず患者様とお話しを重ね、十分に納得していただいたうえで治療を開始いたしますので、安心してご相談ください。
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- Step2資料採取・分析・診断
- 矯正治療を始める前に、矯正用の特殊レントゲンでの撮影、および患者様の顎や歯の型、お口の中やお顔の写真を撮影します。
これらの資料をもとに、分析・診断を行い、治療計画を立てていきます。
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- Step3診断結果と治療方針のご説明
- 診断結果について詳しくお話しします。
また、矯正治療を行ううえでの治療計画や治療費用・期間などについても丁寧にご説明いたします。
治療費用のお見積りをお渡ししますので、ご家族とお話しいただき、じっくりと考えたうえでご判断ください。
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- Step4矯正治療の開始
- 装置を装着し、治療計画に定められた期間、歯並びや顎を矯正していきます。
治療期間が終了しましたら、矯正装置を外します。
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- Step5保定期間のあと、矯正治療終了
- 動かした歯並びや顎が安定するまで、保定装置(後戻りを防ぐ装置)を入れて固めていきます。
噛み合わせが安定してきましたら、治療は終了です。
矯正治療の計画は十人十色です 矯正治療は、患者様のお口の状態やご希望、また骨の形などによって1人ひとり異なります。
症例によっては、抜歯が必要になったり、最適な治療開始時期まで装置なしで観察するケースもあります。
マウスピース矯正
こんな方にお勧めのマウスピース矯正
- 歯に装着するワイヤーの見た目が気なる
- 矯正装置についているデコボコが痛そう
- 一度装着したら、治療が完了するまで取り外すことができない
- 結婚式やパーティなど、どうしても矯正装置を外したい行事がある
- 矯正装置を装着したら歯磨きが難しそう
- カレーやコーヒーなど、食べ物の種類を制限されたくない
- 毎月歯科に通院するのは面倒である
- 金属アレルギーが心配である
このような不安点を抱えている方に、マウスピース矯正がお勧めで、数多くの矯正のデメリットを克服した矯正方法になっています。
見た目の問題を解消
当院のマウスピース矯正は、インビザラインGOという歯並び矯正に適した素材で作られた透明のマウスピース型の矯正装置です。従来までの矯正装置とは異なり、ワイヤーで歯を引っ張るものでもなければブラケットのような凹凸のある装置も装着しません。 以前よりワイヤーがない矯正装置はありましたが、その治療の成功率から積極的にはお勧めしない方法でした。 しかし、現在の矯正装置による成功率は年々改善されたため、当院でも本格的に導入したところです。痛みおよび違和感の問題を解消
マウスピース矯正装置には、口の中で違和感を覚え、唇を傷つけるかも知れないとも思われるブラケットがついていません。 したがいまして、これらの悩みを一切懸念する必要はありません。 マウスピース矯正装置でも、全く痛みがないわけではありません。 装着後、数日間は引っ張られるような違和感を覚えることがあります。着脱可能
マウスピース矯正装置の大きなメリットは、着脱可能なことです。 1日の使用時間は20時間(最低17時間)ですが、着脱できない矯正装置とは全く異なります(イベント等へ参加するために長時間、矯正装置を外される場合は歯科医師に相談の上指示に従って下さい)。衛生的
マウスピース矯正装置は着脱式ですので、歯磨きも装置を外して従来通りに行うことができます。 マウスピース自体は水での洗浄、歯ブラシでの洗浄、入れ歯用洗浄剤やマウスウォッシュなどで洗うことができます。 また、2週間おきに新しいマウスピースに替わるので、ナイトガード(食いしばりから歯を守るマウスピース)と比較しても衛生的です。食事制限の問題を解消
マウスピースにより矯正治療では、食事の際、マウスピースを取り外すことができます。 そのため、装置への着色を気にする必要はありません。通院回数の問題を解消
マウスピース矯正装置の調整は2〜3ヶ月に1回と、従来の矯正装置と比較すると大幅に回数を減らすことができています。金属アレルギーの問題を解消
マウスピースの素材は特殊なプラスチックであり、金属を使用していません。 そのため、金属アレルギーが心配な方も安心して矯正に臨むことができます。マウスピース矯正法のデメリット
マウスピース矯正にも、デメリットが存在します。 マウスピース矯正のメリットおよびデメリットを十分認識した上で、この治療法が適用可能かどうか、歯科医師としっかりと相談して治療方針を決めましょう。
- ご自身で装着時間をコントロールすることが必要
- 1日に20〜22時間の装着時間を確保できなければ、期待通りの効果が得られません。
- 歯並びとお口の状態により適応できない場合がある
- マウスピース矯正法は適用できませんが、ブラケット矯正なら適用可能な場合があります。
- 矯正装置を外すという手間がある
- 矯正装置の着脱が、面倒だと感じる方もおられます。
- 治療計画通りに進める必要がある
- 一度、治療計画から外れてしまうと、マウスピース矯正装置をすべて作り直す必要が生じてしまいます。 矯正装置の作り直しの追加費用はかかりませんが、矯正装置の製作期間分、治療期間が余分に費やしてしまいます。
- ブラケットを装着する場合もある
- マウスピース矯正装置では細かな矯正位置調整ができないため、最終的にはブラケットで1〜数ヶ月間、矯正することもあります。
マウスピース矯正法の治療手順
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- Step1初回相談および検査
- 初回は、患者様の相談内容について確認をさせていただきます。 無料相談もありますが、無料相談から治療に進む場合、検査後に資料をもとにした初回相談が再度必要となります。
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- Step2矯正専門相談
- 矯正治療についての説明を行います。 ここでは歯並びの確認と矯正装置の説明を行った上で、マウスピース矯正装置の製作へと進みます。
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- Step3マウスピース矯正装置の型取り
- カメラで口腔内を光学印象として計測し、現在の歯並びの型を取得します。 計測した光学印象データからシミュレーション画像を作成後、あなただけのマウスピースの製作を行います。
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- Step4クリンチェック(矯正した歯がどのように動くのかをシュミレーションした結果)
- クリンチェックがOKとなってから、2ヶ月後にマウスピース矯正装置のお渡しとなります。
部分的な矯正を目立たずに
当院ではマウスピース矯正装置のメリットおよびデメリットを考慮し、前歯などの部分的(5番から5番)な歯並び矯正に対してはマウスピース型矯正装置であるアライン社製インビザラインGoシステムを採用しています。
このマウスピース矯正装置インビザラインGoシステムであれば、ちょっとした前歯の隙間や凸凹、気になる捻転(捻れてはえてきた歯)だけ治したいという方にとって、全歯並び矯正より比較的に短い期間で終わり、適用しやすい矯正装置と言えます。
マウスピース矯正装置の特徴
診断からシミュレーション、矯正開始までが簡単
マウスピース矯正装置インビザラインGoシステムを用いた部分歯並び矯正の場合、お口の型取りや診断に、口腔内スキャナーというカメラを使った光学印象結果を用います。したがって、多くの方が苦手とする「型取り」をする必要がありません。
また、口腔内スキャナーで読み込んだ情報をもとに、その場で部分矯正が可能かどうかをコンピュータ・シミュレーションで判断することができ、治療の難易度の判定なども知ることができます。
歯の矯正方法
マウスピース矯正装置は、コンピュータ・シミュレーションにより計算されたマウスピースの形状により歯に力を加えて歯並びの矯正を行います。1枚のマウスピースで矯正する幅は0.25mm程度で、マウスピースを1〜2週間ごとに交換することで歯を動かします。
マウスピースは一度にまとめてお渡ししますので、歯科医師の指示に従って、指定のマウスピースを装着および交換をしていただく必要があります。
また、歯並びをさらに早く矯正するために、アタッチメントというポッチのようなものを歯につけることもあります。
これをマウスピースと併用することにより、正しい方向に力が強く、確実に伝わるようになります。
全体矯正との違い
臼歯から前歯までに歯並び全体を矯正するには、ワイヤーと矯正用ブラケットあるいはマウスピースを用います。一方、インビザラインGoシステムによる歯並び矯正は前歯〜小臼歯までとなるため、基本的には奥歯を動かしません。
そのため、奥歯の噛み合わせが不安定な方あるいは問題のある方には、この方法を適用できない可能性があります。
矯正開始後
矯正開始後は、1日20〜22時間を目処に矯正装置の装着していただきます。装着時間が17時間を下回ると歯の動きがシミュレーション結果から変わってしまうため、次の段階で使用する予定のマウスピースが歯に入らなくなることがあります。
また、お食事や間食を摂るときなどには、マウスピースを取り外していただいても結構です。
ジュースやコーヒーなどの濃い色がついた飲みものを飲まれるときも外される方が、マウスピースへの着色を避けるために好ましいです。
食後にはしっかりブラッシングをした上でマウスピースをお口に装着して下さい。
歯磨きが難しい場合は、よくお口をゆすいでから装着して下さい。
マウスピース矯正で失敗される方
マウスピース矯正で思う通りに歯並び矯正できなかった、治療途中でマウスピース矯正装置が合わなくなったために辞めてしまったという方の多くは、時間通りにマウスピースを装着されなかったことや、マウスピースを正確に装着されなかったことが原因である場合が多いです。全あご矯正と比較して、矯正治療が短期間ですので、歯科医師の指示に従い、きれいな歯並びを手に入れましょう。
小児矯正(歯列び育形成)
乱ぐい歯や八重歯など歯並びが悪くなる原因は、あご骨が小さく、すべての歯がきちんと生えないためです。
できるだけ早い時期に、歯並びが悪くなる原因を取り除き、きれいなかみ合わせができるトレーニングを行うことで効果的な歯並びを得ることができます。
小児矯正(歯並び育形成)の適正年齢
あご骨の拡大がしやすいのは10才未満で、これ以上の年齢になると骨の拡大が難しくなるために、一般的な矯正治療の適応になる可能性が高くなります。
反対咬合の場合は、早期に行なう治療もあります。
小児矯正(歯列育形成)のQ&A
Q.大人の矯正と小児の矯正とは何が違うのでしょうか?
A.乳歯の時に、大きな永久歯の生えるスペースを確保するので、健康な永久歯を抜いて、スペースを作るような処置を行わなくて済みます。
Q.どのような治療を行うのでしょか?
A.プレートという取り外し可能な装置を夜間、お口の中に入れるだけです。
Q.子供がプレートを嫌がらないでしょうか?
A.最初のうちは嫌がるでしょうか、ご存じの通り、子供であればこそ順応性が高い時期であるので、プレートにもすぐ慣れます。