ある日お子様が歯が痛いと言った時、すぐに予約できる歯医者さんはありますか?
保護者の方ご自身が通われている歯医者さんがあれば、信頼できるDrへすぐに予約できるかと思いますが、普段歯医者さんに行っていないとまず、インターネットで近くの小児歯科の検索をかけるのではないでしょうか。
歯科に初めて来られるお子様は、私の経験から言いますと8割くらいは治療中に泣いたり叫んだりしてしまいますし、最悪の場合お口を開けられずに治療は出来ないまま帰られる事もあります。
年齢的にも小学校中高年になれば、歯医者がどういうものか判り落ち着いて治療出来ますが、小学校低学年までは怖がってしまう子が多いですね。
バキュームの吸う音だったり、器具の回転する音が同時に自分の両サイドから聞こえてくればパニックになるのもよくわかります。
だからこそ、お子様が「通いたい!」と思うDrやスタッフがいる歯科を、歯に痛みが出る前に予防歯科で通いながら見つけることが大切です。
- 何歳から歯医者でクリーニングできる?
- 予防歯科とは?
- 保護者の方はDrが行う説明の分かりやすさやスタッフの雰囲気を見て決めましょう
- かかりつけ医を見つける
何歳からクリーニングできる?
結論から申しますと、大きくお口を開けて歯ブラシさせていただければ何歳からでもOKです。
赤ちゃんから幼稚園生までの子ですと、当院ではバナナ味やグレープ味の歯磨き粉を使用しながら楽しく歯磨きというものを覚えてもらうことを行っております。
おいしい味がする歯磨き粉だと毎日歯磨きしたくなりますよね?
歯医者さんで歯磨きを覚えてもらい、お家で磨く習慣をつけていくようにしています。
小学生のお子様ですといかに乳歯を虫歯にさせないか、お口の中の環境を綺麗に整えてあげて永久歯に生え変わるのを待ちます。
乳歯から永久歯の生え変わりは、大体小学校1年生~5、6年生までとなっています。
本数は前歯をAとして奥歯に向かってEまでの上下全部で20本、前歯から一年ごとに抜けて5年生くらいには永久歯がそろっているようになります。
乳歯は大人の歯でいう表面部分のエナメル質が半分くらいしかない為、とても虫歯になりやすいです。
この乳歯を虫歯にさせないように歯医者でクリーニングする事が、予防歯科となってきます。
予防歯科とは?
当院のお子様の予防歯科はクリーニング後のフッ素塗布、シーラント、また歯ブラシ指導になります。
フッ素は泡タイプのものとゼリー状の2種類を用意していますので、お子様にあったものを使用しています。
フッ素後30分ご飲食を控えていただくと効果が高くなります。
シーラントは乳歯の歯の溝を虫歯にならないようプラスチックの材料で埋めて光照射で固める診療になります。
このように乳歯が虫歯にならないようにお口の環境を整えてあげることで、次に生えてくる永久歯が虫歯にならないようになります。
また、歯ブラシ指導も行っております。
歯ブラシ指導では、お子様に染色された液を口に含んでいただき、歯垢がついている部分を可視化し実際に歯ブラシをあてる診療です。
磨き残しが多い部分へどのように歯ブラシをあてるのか、歯科衛生士が一から指導していきますのでご家庭でも実践できるものです。
この時は保護者の方も一緒に説明を聞きながら、お家でも出来ているのか確認してもらうと良いですね。
保護者の方はDrが行う説明の分かりやすさやスタッフの雰囲気を見て決めましょう。
美容院を決める時に技術や会話の雰囲気、様々な事を比較し考えながら美容院を選ぶかと思います。
歯医者さんもそうで、お子さんに「歯医者さんに行きたい!」と思わせられる医院であったり、また保護者の方が今のお子さんのお口の状況がどうなっているのか、そろそろ乳歯が生え変わるのかな?などわからないところを聞いてわかりやすく説明してくれるDrに診てもらうのが一番理想的だと思います。
当院では、お子様に長く通っていただけるように診療中のコミュニケーションを大切にしています。
特に歯を削る時の治療は最もお子様が苦手とするものです。
お口をずっと開け続けてもらうのが難しい時は、秒数を使い「じゃあ5秒だけお口を開けよう!」「数えられるかな?」「始めるよ!」という掛け声を積極的に行い、治療をするようにしています。
秒数を提案すると、すんなりとお口を開けてくれるお子さんは多いですね、終わりがお子さん自身にもわかるのがいいのかもしれません。
勿論頑張って治療が終わった後は、いっぱい褒めてあげて次も歯医者さんに来てもらえるようコミュニケーションを取っていきます。
保護者の方への説明に関しても、お子さんの口腔内を一緒にみながらこの歯はどんな治療になるのか、治療方法をご説明していまのでお気軽にご質問くださいね。
かかりつけ医を見つける。
くどいようですが、お子様の歯に痛みや黒く虫歯になっている箇所が出る前に予防歯科を行っていきましょう。
「子供の検診がしたいのですが…」で構いません。まずは歯医者さんで予約をしましょう。