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インプラントが抜けたときはどうしたらいい?原因と対処法を解説!

インプラントが抜けるイメージ

こんにちは。千葉県市川市にある歯医者「本八幡駅前ミツル歯科」です。

インプラントの寿命は10~15年と非常に長く、天然歯のように美しくしっかりと噛める歯を長期間使用できるのが魅力です。

ただし、セルフケアやメンテナンスを怠ると、トラブルが発生してインプラントが抜けることがあります。「インプラントが抜ける原因は?」「インプラントが抜けたときはどうしたらいいの?」などの疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

インプラントが抜けたときに慌てずに対処できるよう、インプラントが抜ける原因や対処法を理解しておきましょう。

今回は、インプラントが抜けたときにはじめにすることや、インプラントが抜ける原因、抜けたときの対処法などについて解説します。インプラント治療を受けた方や、インプラント治療を検討中の方はぜひ参考にしてください。

インプラントが抜けたときにはじめにすること

インプラントが抜けた

インプラントが抜けたときは、まずはどの部品が抜けたのかを確認しましょう。インプラントは以下の3つの部品から構成されています。

・インプラント体(人工歯根):顎の骨に埋め込む部品
・アバットメント(土台):インプラント体と上部構造をつなぐ部品
・上部構造(人工歯):アバットメントの上に取り付ける被せ物

抜けた部品によって対処法が異なるため、上記のどの部品が抜けたのかを確認してください。抜けた部品は再度使用できることもあるため、捨てたり紛失したりしないように大切に保管しておきましょう。

また、インプラントが抜けた箇所の状態を確認しておくことも重要です。痛みや腫れがある場合は炎症を起こしている可能性があるため、できるだけ早く歯科医院を受診してください。

インプラントが抜ける原因

インプラント周囲炎

インプラントが抜けるおもな原因は、以下のとおりです。

・インプラント周囲炎
・歯ぎしり・食いしばりの癖
・噛み合わせの不具合
・喫煙
・治療に問題があった

それぞれくわしく解説します。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎はインプラントが抜ける一番の原因です。インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲組織の歯周病です。歯周病菌の出す毒素によってインプラントの周囲組織に炎症が起き、歯茎の腫れや出血、排膿、歯茎が痩せるなどの症状が現れます。

インプラント周囲炎が進行してインプラントを支える顎の骨が破壊されると、インプラントが抜け落ちる可能性があります。インプラント周囲炎は、丁寧なセルフケアと歯科医院のメンテナンスにより予防が可能です。

プラークや歯石をしっかり除去して細菌の繁殖を防ぎ、口腔内を清潔に保つことが重要です。

歯ぎしり・食いしばりの癖

歯ぎしりや食いしばりが原因でインプラントが抜けることがあります。歯ぎしりや食いしばりは無意識に行うことも多く、体重の数倍~数十倍もの力が歯や顎にかかります。

天然歯の根っこには、噛んだときの力を吸収・分散する役割を果たす歯根膜と呼ばれる薄い膜がありますが、インプラントには歯根膜がありません。そのため、歯ぎしりや食いしばりによる強い力が吸収・分散されることなく歯茎や骨にかかります。

その結果、人工歯の破損やアバットメントの緩み、インプラント周囲炎を引き起こすことがあるのです。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、歯科医師と相談して対処法を検討しましょう。

噛み合わせの不具合

噛み合わせが悪いとインプラントの歯に過度の負担がかかり、上部構造の破損やネジの緩みによってインプラントが抜ける可能性があります。上部構造を取り付けるときに噛み合わせの調整を行いますが、時間とともに噛み合わせは変化します。

インプラントを長持ちさせるためには、定期的に噛み合わせを調整してもらうことが重要です。インプラント治療後は定期的にメンテナンスを受け、噛み合わせの状態を確認してもらいましょう。

喫煙

喫煙は、インプラントが抜ける原因であるインプラント周囲炎の発症リスクを高めます。タバコに含まれるニコチンには、免疫力を低下させる作用や、細菌の繁殖を抑える唾液の分泌量を減少させる作用があります。

そのため、喫煙習慣がある人は細菌感染を起こしやすい状態になり、インプラント周囲炎を発症するリスクが高まるのです。

また、ニコチンには血管を収縮させる作用があり、インプラント周囲組織の血流が阻害されます。インプラントを支える組織に十分な酸素や栄養が行き届かなくなると、インプラントと顎の骨がうまく結合せず、抜け落ちることがあるのです。

喫煙習慣のある方は、インプラント治療を開始する前に禁煙するのが望ましいでしょう。

治療に問題があった

手術前の検査・診断や治療環境に問題があると、インプラント治療後にトラブルが発生してインプラントが抜ける可能性あります。

インプラントを顎の骨にしっかりと固定するためには、適切な位置・深さ・角度で埋入することが重要です。適切に埋入されないと固定が不十分になり、インプラントが抜ける可能性があるのです。

また、治療環境が悪いとインプラント手術の際に細菌が入り込み、感染を起こすリスクが高まります。インプラント周囲の組織が細菌に感染すると、インプラント体と顎の骨が結合せず、インプラントが抜ける可能性があるでしょう。

インプラントが抜けたときの対処法

インプラントが抜けたときの対処

インプラントが抜けたときの対処法は、どの部分が抜けたかによって異なります。ここでは、インプラントが抜けたときの対処法を部品ごとに解説します。

人工歯が抜けた場合

人工歯は、歯ぎしりや食いしばりの癖やネジの緩み、セメントの劣化が原因で外れることがあります。破損がなければ、抜けた人工歯を再装着できる可能性が高いです。

元の場所に装着できそうでも、自分で装着することは避けてください。噛んだときに人工歯が破損したり、すぐに外れて誤飲したりするおそれがあります。

人工歯が抜けたまま放っておくと周囲の歯が動き、歯並びや噛み合わせに不具合が生じる可能性があるため、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

アバットメントが抜けた場合

アバットメントは、ネジの緩みや土台部分の破損により抜けることがあります。人工歯やアバットメントに破損がなければ、ネジを締め直して元に戻せる可能性があります。

アバットメントが抜けたときは人工歯も一緒に抜けているはずなので、どちらも紛失しないように大切に保管してください。アバットメントと人工歯は無理に外さずに、そのままの状態で歯科医院に持っていきましょう。

インプラント体が抜けた場合

インプラント体は顎の骨にしっかりと固定されているため、外れたときは重大な問題が起こっているおそれがあります。

インプラントが適切に埋入されていなかった、インプラント体と顎の骨がうまく結合しなかったなどの原因が考えられます。インプラント周囲炎で顎の骨が破壊されている可能性もあるでしょう。

インプラント周囲炎にかかっている場合は、インプラント周囲のクリーニングや薬剤を使用した洗浄、抗生物質の服用などで治療を行います。歯周ポケットが深く、骨の吸収が進んでいる場合は外科手術が必要です。

インプラント周囲炎を治療しても、歯茎や骨の状態によっては再度インプラントで治療できないケースもあります。インプラント体が抜けたときはアバットメントと人工歯もつながった状態になっているため、そのままの状態で歯科医院に持っていきましょう。

インプラントが抜けたときにしてはいけないこと

インプラントが抜けたときにしてはいけないことを説明

インプラントが抜けたときは、適切な対処が必要です。インプラントが抜けたときにしてはいけないことは、以下のとおりです。

・抜けたまま放置しない
・自分で元に戻さない
・インプラントが抜けた箇所で噛まない

それぞれくわしく解説します。

抜けたまま放置しない

インプラントが抜けたときは、放置せずすぐに歯科医院を受診しましょう。インプラントが抜けると周囲の歯が空いたスペースに動き、歯並びや噛み合わせが悪くなることがあります。

また、インプラント体が抜けた場合は創部が露出した状態になっているため、そのまま放置すると細菌感染を起こす可能性があります。細菌感染を起こすとインプラントで再治療できなくなることもあるため注意が必要です。

インプラントが抜けたまま放置せず、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

自分で元に戻さない

抜けたインプラントを自分で戻すことは避けてください。噛み合わせに不具合が生じたり、部品が外れて誤飲したり、細菌感染を起こすおそれがあります。

また、インプラント周囲炎にかかっている場合は、インプラント周囲のクリーニングや抗生剤の内服などの治療が必要になります。インプラントが抜けたときは自分で戻さずに、早めに歯科医院を受診しましょう。

インプラントが抜けた箇所で噛まない

インプラントが抜けた箇所で食べものを噛まないようにしましょう。インプラント体が抜けた場合は創部が露出した状態になっているため、食べものを噛んだときに痛みや出血などの症状を引き起こすおそれがあります。

人工歯やアバットメントが抜けた箇所で噛むと、残存した部品が破損するおそれもあるでしょう。インプラントが抜けた箇所を避けて噛むとほかの歯に負担がかかります。周囲の歯への負担を最小限に抑えるためにも、できるだけ早く歯科医院を受診してください。

まとめ

インプラントは寿命が長い治療法ですが、インプラント周囲炎や噛み合わせの変化、歯ぎしり・食いしばりの癖、喫煙などが原因で抜けることがあります。

インプラントが抜けたときは、まずはどの部品が抜けたのかを確認してください。インプラントは、インプラント体、アバットメント、人工歯の3つのパーツで構成されており、抜けた部品によって対処法が異なります。

抜けた部品はそのままの状態で保管して歯科医院に持っていきましょう。

インプラントが抜けた状態で放置すると歯並びや噛み合わせの悪化、細菌感染などのリスクが高まります。周囲の歯への悪影響や感染などのトラブルを避けるためにも、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

インプラント治療を検討されている方は、千葉県市川市にある歯医者「本八幡駅前ミツル歯科」にお気軽にご相談ください。

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