こんにちは。千葉県市川市にある歯医者「本八幡駅前ミツル歯科」です。
「歯ぎしりをすると、セラミックの歯にどう影響するの?」「歯ぎしりからセラミックの歯を守るにはどうすればいいの?」といったお悩みはありませんか。歯ぎしりはセラミックの歯の寿命を縮めるだけでなく、天然歯にも悪い影響を及ぼします。
歯ぎしりは習慣化している場合が多く、対策に困っている方も多いのではないでしょうか。歯ぎしりをしていることに気づいていない方もいるかもしれません。
本記事では、歯ぎしりがセラミックの歯に与える影響や、歯ぎしりからセラミックの歯を守る方法などを解説します。ぜひ参考にしてください。
歯ぎしりとは?
歯ぎしりとは、力を入れて上下の歯をこすり合わせる習癖です。寝ている間などに癖で行われるため、無意識のうちに歯ぎしりをしている方が多いでしょう。
起床時に口周りが疲れていたり、詰め物や被せ物が頻繁に外れたりする方は、歯ぎしりをしているかもしれません。ご自身で判断できない場合、ご家族やご友人に確認してもらうと良いでしょう。
歯ぎしりをすると、歯だけでなく歯茎や顎にも負担がかかり、歯周病の悪化や顎関節症の発症にもつながります。セラミック治療をしているかどうかに関わらず、歯ぎしりは歯や顎に良くない影響を与えるのです。
無意識に行う歯ぎしりは、ご自身の体重の2〜5倍の負荷をかけるとされています。普段食べ物を咀嚼する際にかかる力は、女性の場合40kg程度、男性の場合60kg程度といわれています。歯ぎしりが歯や周辺組織にどれだけの負担をかけるのか分かるでしょう。
歯ぎしりの原因は?
歯ぎしりの原因が分かれば、対策できます。歯ぎしりは、主に以下の3つによって引き起こされます。
・ストレス
・筋肉の緊張
・長時間の集中した作業
それぞれ順番に解説していきます。
ストレス
歯ぎしりの原因のひとつとして、ストレスが挙げられます。寝ているときなど、無意識のうちに歯を食いしばり、不安や憂鬱な気持ちをやわらげているのです。
そのため、ストレスが増えると歯ぎしりをする回数も増える傾向にあります。歯ぎしりをすればストレスが解消されますが、歯や顎にかかる負担が増えます。
筋肉の緊張
ストレスや噛み合わせの悪さによる口周りの筋肉の緊張が原因で、歯ぎしりが起こる場合があります。
口周りの筋肉が凝り固まっていると、力が入りやすくなります。無意識に奥歯を食いしばったり、上下の歯を前後にこすりつけるように噛み締めたりするのです。
口周りの筋肉の緊張による悪影響は、歯ぎしりを引き起こすことだけではありません。表情筋に影響して、ほうれい線が濃くなったり顔が大きく見えたりする可能性もあります。
長時間の集中した作業
長時間ひとつのことに集中していると、無意識に歯ぎしりをしていることがあります。勉強や仕事をしているときや、スポーツをしているときなど該当するでしょう。
歯ぎしりをすることで脳を活性化し、集中力を高めて最高のパフォーマンスを発揮するためだと言われています。歯ぎしりが、コンディションを整える役割を果たしているのです。
歯ぎしりをするとセラミックの歯にどのような影響を与える?
歯ぎしりがセラミックの歯へ与える主な影響は、以下の2つです。
・セラミックの破損や脱落
・天然歯の消耗
それぞれ解説していきます。
セラミックの破損や脱落
歯ぎしりが習慣化すると、セラミックに強い力が断続的にかかるため破損・脱落する恐れがあります。セラミックは陶器素材でできているため、瞬間的に強い力がかかると割れたり欠けたりするのです。
また、セラミックの被せ物や詰め物が外れる恐れもあるため、歯ぎしりは放置せず改善するべきでしょう。
天然歯の消耗
歯ぎしりをするとセラミックの歯だけではなく、天然歯へも影響を及ぼします。強く噛み締めるたびに、天然歯が擦れて消耗し寿命が縮むのです。
また、歯茎や顎にも負担がかるため、将来的な歯周病のリスクや顎関節症になるリスクも高まるでしょう。
歯ぎしりからセラミックの歯を守る方法
無意識のうちにしている歯ぎしりから歯を守るためには、どのように対策すれば良いのでしょうか。ここからは、セラミックの歯を歯ぎしりから守るための方法について解説します。
具体的な対処法は、以下の6つです。
・噛み合わせを調整する
・睡眠の質を上げる
・ナイトガードを装着する
・ボトックス注射を打つ
・筋肉のマッサージをする
・歯科で定期検診を受ける
それぞれ順番に解説していきます。
噛み合わせを調整する
歯ぎしりからセラミックの歯を守る方法のひとつとして、噛み合わせを調整することが挙げられます。噛み合わせの悪さが原因で、歯ぎしりをしている可能性があるためです。
虫歯や歯周病などで噛み合わせのバランスが崩れると、歯ぎしりや食いしばりが起きやすくなります。また、噛み合わせが合わないことがストレスになり、歯ぎしりの原因になる可能性も考えられます。
睡眠の質を上げる
睡眠の質を上げると、歯ぎしりを予防できる可能性があります。睡眠中に歯ぎしりをする方が非常に多く、眠りが浅いときに無意識に口周りの筋肉に力が入ることで発生するとされています。
枕が高すぎると歯を噛み締めやすくなるため、適度な高さに調整しましょう。うつ伏せで寝ると歯ぎしりしやすくなるので仰向けで寝て、寝返りが打ちやすいように楽な姿勢をとりましょう。
また、就寝前の行動も睡眠の質に大きく関わります。ブルーライトにより脳が覚醒しないように、就寝前はスマートフォンやパソコンの使用は控え、リラックスした状態で眠ることが重要です。
ナイトガードを装着する
ナイトガードを使用すれば、睡眠中の歯ぎしりからセラミックの歯を守れます。ナイトガードとは、歯ぎしりや食いしばりによって歯に加わる力を軽減するマウスピースです。
就寝時に装着することで、寝ている間に歯と歯が直接擦れないよう守れます。睡眠中に歯ぎしりをする方は使用を検討するとよいでしょう。
ボトックス注射を打つ
歯ぎしりを緩和するために、ボトックス注射をする方法があります。ボトックス注射をして口周りの筋肉の働きを弱めることで、歯ぎしりを防止するのです。
ただし、永続的な効果があるわけではないので、定期的に施術を受ける必要があります。定期的に受けると効果の持続時間が長くなる傾向にあるので、治療の頻度などは歯科医師と相談しましょう。
筋肉のマッサージをする
口周りの筋肉をマッサージして緊張を和らげることで、歯ぎしりを改善・緩和できる可能性があります。上述のとおり、ボトックス注射を行えば筋緊張を和らげられますが、注射に抵抗がある方もいるでしょう。
その場合、口周りの筋肉をマッサージすることから始めてみましょう。入浴後の体が温まっているタイミングにマッサージすると、より効果的です。
歯科で定期検診を受ける
歯ぎしりからセラミックの歯を守るために、定期的に歯科医院で検診を受けましょう。自分では気付けない歯ぎしりの原因や、ご自身に合った適切な対処法を教えてもらえたり、必要な治療を受けられたりします。
まとめ
本記事では、歯ぎしりがセラミックの歯へ与える影響や、歯ぎしりからセラミックの歯を守る方法などについて解説しました。
歯ぎしりの最も大きな原因はストレスとされています。うまくストレスをコントロールしながら、日常生活を送る方法を考えることが重要です。
歯ぎしりは、セラミックの歯だけでなく、天然歯や歯茎、顎へも影響を与えます。歯科医院で噛み合わせを調整すれば改善される可能性もあるため、一度相談すると良いでしょう。
セラミック治療を検討されている方は、千葉県市川市にある歯医者「本八幡駅前ミツル歯科」にお気軽にご相談ください。