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インプラントのメンテナンスの重要性と効果的なケア方法

歯科治療を行う男性歯科医師

こんにちは。千葉県市川市にある歯医者「本八幡駅前ミツル歯科」です。

高額な治療費が必要なインプラントの人工歯を、できるだけ長持ちさせたいと考える方は多いのではないでしょうか。インプラントを長持ちさせるには、定期的なメンテナンスと自宅でのセルフケアが非常に重要です。

今回は、インプラントのメンテナンスの重要性や内容、費用などをご紹介します。自宅でのセルフケア方法なども解説するので、参考にしてください。

インプラントのメンテナンスの重要性

虫眼鏡でプラスマークを拡大してみる

インプラントの最大のメリットは、自分の歯のようにしっかりと噛める点と審美性に優れている点です。顎の骨に埋入したインプラント体を骨にしっかり結合させることで、天然歯のような見た目と噛み心地を手に入れることができます。

しかし、インプラントの素材は金属なので、口腔内にとっては異物です。馴染むまでは丁寧なセルフケアと定期的なメンテナンスは欠かせません。

インプラントの素材には、チタンが使われていることが多いです。チタンは生体親和性が高いため、長い時間をかけて顎の骨に結合されます。

しかし、結合される過程で無意識に歯ぎしりをする、慣れてきた頃に硬いものを強く噛む、外傷を受けるなどのトラブルがあると、インプラントが不安定になることがあります。インプラントの破損や脱落などに発展することもあるでしょう。

インプラント体と顎の骨の結合を妨げる代表的なトラブルとして「インプラント周囲炎」が挙げられます。インプラント周囲炎は、初期段階では自覚症状がほとんどなく、自身で気づくことは難しいです。歯科医院で歯科医師に確認してもらう必要があるでしょう。

インプラントの埋入によるマイナートラブルは数多くあります。マイナートラブルを早期に発見しメンテナンスを行うことが、より早くインプラントを定着させ寿命を長くすることにつながるのです。

インプラントのメンテナンスの内容

カウンセリングで話す女性患者

インプラントのメンテナンスといっても、イメージしづらいという方も多いでしょう。具体的にはどのようなことが行われるのでしょうか。

具体的なインプラントのメンテナンスの内容は、以下のとおりです。

口腔内の診察

インプラント周囲や歯茎に、腫れ・出血などのトラブルが発生していないかを確認します。インプラントの破損の有無も視診するでしょう。

万が一異常があれば、歯科治療に移行することがあります。

噛み合わせなどの確認

インプラントの寿命を長持ちさせるために、噛み合わせは非常に重要です。噛み合わせが悪いと、必要以上の力がインプラントにかかるため、破損するリスクが高まります。

咬合紙を使用して噛み合わせをチェックするだけでなく、インプラント周囲の食べにくさがないか、高さの違和感がないか、対となる歯にトラブルは発生していないかなどをチェックするのが一般的です。

レントゲンによる画像検査

肉眼で確認できる表面的にトラブルだけでなく、インプラント体や顎の骨にトラブルが発生していないかを歯科用レントゲンなどで確認します。

クリーニング

歯科クリーニングを実施します。セルフケアでは取り除くことが難しい汚れや、バイオフィルムとよばれる口腔内細菌が生産した菌や微生物の膜などを除去するためです。

クリーニングは歯科材料や歯科器具を使用して行うもので、家庭での歯磨きよりも高い保清効果を得られます。

セルフケア指導

セルフケアは、インプラントの寿命を伸ばす要です。口腔内診察時に、歯磨きがしっかりできていない場合は、適切な歯磨きの方法を指導するセルフケア指導を実施することがあります。

歯磨きは、利き手や癖の影響で磨き残す部位が固定化されることが多いです。磨き残しの部位を評価してもらい、しっかり歯磨きできるように指導を受けましょう。

カウンセリング

インプラントを使用して生活するうえで、困っていることや悩んでいることを相談します。アンケートとして、使用後の満足感の調査などを実施する歯科医院もあるでしょう。

インプラントのメンテナンスを受ける頻度

カレンダーに付箋をつけてメモをする女性

インプラント治療後のメンテナンスを受ける頻度は、口腔内の状況やインプラントの本数などによって大きく異なります。

インプラント治療を行った最初の1年間は3か月に一度の頻度でメンテナンスが必要になることが多いですが、通院間隔は徐々に開いていきます。インプラントが安定してきたら、半年に一度程度の通院頻度になるのが一般的です。

具体的な通院頻度は、治療した歯科医師が決定します。主治医と相談しながら、指示に従ってください。

インプラントのメンテナンスの費用

電卓を手に持って操作する

インプラントは、ある一定の条件下の方を除き自費診療です。そのため、メンテナンス費用も歯科医院が自由に提示します。全国的な平均は、3,000〜10,000円と設定している歯科医院が多く、メンテナンス内容や処置の有無などで金額が変動するでしょう。

インプラントの保証期間を3〜10年と設定している歯科医院もあります。メンテナンスで発見されたトラブルは保証対象になるため、メンテナンス費用のみの支払いとなることもあるでしょう。

インプラントの保証期間内でも、定期的なメンテナンスを怠っていた方のトラブル費用は保証対象外の場合が多いので注意してください。

医療費控除

インプラントのメンテナンス費用は、医療費控除の対象です。メンテナンスを受けた年の1月1日から12月31日までに必要となった医療費が100,000円を超える場合は、忘れずに申請しましょう。

自宅でできるインプラントのケア方法

鏡を見ながら歯磨きをする女性

定期的なメンテナンスはもちろん、インプラントのセルフケアも大切です。力強くゴシゴシ磨くことは避け、インプラント周囲の歯茎を傷つけないようにケアしてください。

自宅でのケアを行う際におすすめのツールをご紹介します。

インプラント用ブラシ(タフトブラシ)

インプラント用ブラシを使用することで、インプラント周囲を傷つけずに歯垢を取り除くことができます。通常の歯ブラシで磨くよりも、効果的に汚れを取り除けるでしょう。

インプラント用ブラシは、インターネットやドラッグストア、歯科医院などで販売されています。インプラント用ブラシは、数束しかないコンパクトなヘッドと、やわらかい毛先が特徴的です。

インプラント周囲や歯茎を傷つけることなく磨けるので、ぜひ取り入れてください。

洗口液

殺菌効果のある洗口液を使用しましょう。インプラント用ブラシでも届かない細部に付着した汚れを取り除くことができます。

フロス

歯間フロスを使用する場合は、硬い素材のものではなくナイロン製のものを選択しましょう。歯肉を傷つけることなく、歯垢を除去できます。

歯磨き粉

歯磨き粉のなかには、研磨剤が練り込まれている商品があります。研磨剤は入れ歯やインプラントなどの人工歯を傷つける可能性が高いです。研磨剤の粒子が荒い歯磨き粉は、歯肉とインプラントの間に入り込み、感染源となることもあります。

インプラント治療後の歯磨きには、研磨剤が入っていない歯磨き粉を選択しましょう。

まとめ

歯科医院で治療を受ける患者と歯科衛生士

インプラントを長持ちさせ、審美性を維持するためのメンテナンス・セルフケアについて解説しました。

記事の後半では、具体的なセルフケアの方法をご紹介しました。難しい内容ではなく、すぐ実践できるものばかりです。定期的なメンテナンスと毎日のセルフケアで、美しいインプラントを長期的に使用しましょう。

定期的な歯科医院でのメンテナンスは、インプラントを長持ちさせるために必要不可欠です。微細なトラブルに自身で気づくことは難しいため、専門家の助言をしっかり聞き入れてください。

インプラント治療を検討されている方は、千葉県市川市にある歯医者「本八幡駅前ミツル歯科」にお気軽にご相談ください。

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