こんにちは。千葉県市川市にある歯医者「本八幡駅前ミツル歯科」です。
歯がしみたり痛みを感じたりすると、集中力が続かない、食事を楽しめないなど日常生活によくない影響を与えることがあります。せっかくお金や時間をかけてセラミックにしても、生活を快適に送れなければ意味がないでしょう。
今回は、セラミックの歯が痛い・しみる原因やその対処法について解説していきます。セラミック治療をした方は、参考にしてください。
セラミックとは
セラミックとは、素材の名称のことです。セラミックは見た目が天然歯に近く、自然な透明感と光沢感があります。天然歯に近い色調に調整することも可能なため、口の中に入れた時に周りの歯と浮くことなく自然になじむのが特徴です。
また、セラミックの表面は滑らかでツルツルしているため汚れが付着しにくく、虫歯になりにくいというメリットもあります。変色・変形を起こしにくい素材なので劣化の心配が少なく、使い方によっては長期間使用できることもあります。
平均的な寿命は10年程度ですが、適切にケアしていれば20年ほど使えるケースもあります。
ただし、陶器の一種であるセラミックは強い衝撃を受けると割れることがあります。歯ぎしりや食いしばりがある方や、奥歯などの強い力がかかる場所に使用した場合、負荷に耐えられず割れることがあるのです。
審美性が高く高価な素材のため、銀歯や歯科用プラスチックのレジンなどと比べると、費用は高額になります。また、基本的に健康保険が適用されません。
セラミックの歯が痛い・しみる原因とは?
セラミックの歯が痛い・しみる原因はいくつかあります。
・治療時の痛みが一時的に出ている
・セラミックの形や高さが合っていない
・虫歯になっている
・セラミックが破損している
それぞれ解説します。
治療時の痛みが一時的に出ている
セラミックの詰め物や被せ物を入れた直後は、しばらく痛みがでることがあります。虫歯治療で神経を残した場合は痛みがでやすいでしょう。
特に、虫歯の進行が進んでおり神経近くまで歯を削った時は、治療時の振動などが神経に伝わりやすいです。この場合は麻酔を使うことが多いので、治療時は痛みを感じることは基本的にありません。
しかし、治療時の刺激によって、セラミックを入れた後もしばらく痛みを感じるケースがあります。多くの場合、痛みは時間が経つと自然に消えます。
セラミックの形や高さが合っていない
セラミックの詰め物や被せ物を製作する時は、削った歯の形に合わせるために型取りを行います。まれに歯と形が合わず、セラミック部分に強く力がかかるなどすると痛みがでることがあります。
虫歯になっている
セラミックを入れてしばらく時間が経ってから痛みを感じる場合、再び虫歯になっている可能性があります。虫歯になる原因としては、1回目の虫歯治療の際にすべての虫歯が取り除けていないことや、セラミックを取り付けた時に歯との間に隙間ができており細菌感染を起こしたことなどが考えられます。
また、歯磨きの習慣がない方や、磨き残しが多い方など、セルフケアが不足している場合も虫歯になりやすいです。
セラミックが破損している
セラミックの詰め物や被せ物には、食事をきちんと噛めるようにして機能性を向上したり、見た目をよくして審美性を高めたりする役割もありますが、虫歯治療した患部を保護する役割もあります。健康な歯は通常、エナメル質に覆われているため刺激が直接神経に伝わりません。
しかし、虫歯治療で歯を削ると、象牙質(ぞうげしつ)や神経などの刺激を受け取る部分がむき出しになります。そのため、セラミックが破損していると痛みやしみるなどの症状がでることがあるのです。
セラミックが高すぎたり、歯ぎしり・食いしばりの癖があったりする方は、その分セラミックに負担がかかるため破損のリスクが高まります。
セラミックの歯が痛い・しみるときはどうしたらいい?
セラミックの歯が痛い・しみるときの対処法は、以下のとおりです。
・噛み合わせを調整する
・虫歯治療をする
・セラミックを作り直す
それぞれ解説していきます。
噛み合わせを調整する
セラミックの高さが合っていないことが原因で痛みがでる場合は、噛み合わせを調整します。セラミックをつける際は高さの調整を行いますが、実際に食事をしたり会話したり、日常生活を送ってみると高さが合わないと感じるケースも少なくありません。
この場合、自分で噛み合わせを調整することはできないので、歯科クリニックで相談しましょう。
虫歯治療をする
虫歯が原因で痛みが出ている場合、痛みを取り除き虫歯の進行を止めるために、虫歯治療を行います。セラミックの下が虫歯になった場合は、セラミックを一度外してから虫歯治療をします。
虫歯をとるために歯を削ると歯の形が変わるため、外したセラミックを再び付けることは難しくなります。ほとんどの場合、セラミックは作り直しとなります。
セラミックを作り直す
セラミックが外れても、歯やセラミック自体に特に問題がなければそのままつけ直せることがあります。そのため、外れたセラミックは捨てずに受診の際に持って行きましょう。
ただし、セラミックが割れたり欠けたりしている場合は、基本的に作り直しになります。
症状を悪化させないための対策
セラミックの詰め物や被せ物をつけた直後は、しばらく痛みが出る可能性があります。また、痛みがでてもすぐに歯科クリニックへいけないという場合もあるでしょう。
そんな時にできる、症状を悪化させないための対策を最後に確認しておきましょう。
・刺激の強い飲食物を避ける
・口内を清潔に保つ
・ナイトガードをつける
それぞれ詳しく解説します。
刺激の強い飲食物を避ける
治療後や虫歯などが原因で歯がしみたり痛んだりしているときは、刺激の強い飲食物は避けたほうがいいでしょう。特に冷たい・熱い飲食物や極端に硬い食べ物は、痛みを悪化させる恐れがあります。
症状が落ち着くまで、ぬるめのスープや柔らかめの食べ物にしておくと安心です。
口内を清潔に保つ
セラミックが外れた状態で汚れが溜まると、虫歯になりやすいです。不潔な口内は虫歯の進行を速めるため、口内は常に清潔にすることを心がけましょう。
綺麗にしたいからといってゴシゴシ磨くのは避けてください。歯茎を傷つけて痛みが悪化する恐れがあります。
柔らかめの歯ブラシをペンのように持ち、優しく磨きましょう。さらに口内をきれいにするために、デンタルフロスや歯間ブラシなども使ってください。
ナイトガードをつける
歯ぎしりや食いしばりをしていることが原因で歯に痛みが出ている場合、ナイトガードを装着すると良いでしょう。ナイトガードとは、歯を保護するために就寝中に使用するマウスピースです。
歯にかかる負担を吸収してくれるので、痛みがやわらぐことがあります。歯科医院で製作してもらえるので、一度相談すると良いでしょう。
歯ぎしり・食いしばりの癖は、ほとんどのケースで無意識で行われます。意識して自分でやめることは難しいので、負荷を軽減するアイテムを活用してセラミックや天然歯を守ってください。
まとめ
セラミック治療後、一時的に痛みがでることがあります。虫歯治療時に神経近くまで歯を削っている場合、特に症状が出やすいでしょう。このような痛みは、しばらく経つと自然に治まることが多いです。
しかし、治療後長期間にわたって痛みを感じたり、噛み合わせると痛みが出る場合は、セラミックの形が合っていなかったり虫歯が再発している可能性があります。その時は適切に処置しなければならないので、痛みを放置せずに歯科医院に相談しましょう。
セラミック治療を検討されている方は、千葉県市川市にある歯医者「本八幡駅前ミツル歯科」にお気軽にご相談ください。